おうちでできる!英語力UP方法

出願までのヒント

充実した海外大学生活を送るためには、「英語力」は欠かせません。
大学側も、受験者が「入学後大学の授業についていけるか」について判断しないといけません。

また、英語圏で学んでいないにも関わらず、自らの努力で英語力の結果を出してきた学生は、今後の人生において「英語」だけではなく、様々な場面で「努力をし、結果を出し続けることができる力があるかどうか」を知ることができる一つの方法でもあります。

そのため、海外の大学を留学生(International Student)枠で受験する際には、必ずTOEFLやIELTS等「客観的に英語力を測るスコア」が必要となってきます。

では、どのようにTOEFL/IELTS対策をしていくのが良いのでしょうか。

もう出願までに半年以内で時間的にもあまり余裕がない場合は、ひたすら過去問を解いて試験に慣れるのが一番良いでしょう。また、塾などで試験対策コースへ入り、試験のテクニックを学ぶことも一案です。しかし、これはすでにある程度の英語のベースが出来上がっていることが前提で最後の追い込みになります。

長期的な視点で英語力をつけるためには、日本にいながらも日々の生活のルーティンにどれだけ英語を楽しく入れていけるかにかかっている気がします。一番自然に身につく方法は、インターナショナルスクールへ通うことですが、色々な理由ですべての人が通えるわけではありません。しかし、英語はインターナショナルスクールへ通わなくても工夫次第で上達することができます。Listening, Reading, Writing, Speaking‐英語の四技能を継続的に高めていくためのヒントをここでお伝えしたいと思います。

【リスニング対策】テレビ、映画、ラジオ時間は英語に!

私がオランダに住んでいた頃、ほとんどのオランダ人が母国語ではない英語を流暢に話していました。なぜ、学校での指導言語がオランダ語にも関わらず、インターナショナルスクールへ通っている学生と同じくらいの英語力があるのか、とてもびっくりしたことがありました。当時のオランダの小学校では早くから英語教育に力入れていた問うこともありますし、そもそも「オランダ語と英語」は「日本語と英語」よりも言語として似ているから学びやすいということもあるのでしょう。しかし、それだけではありませんでした。

近所の同年代のオランダ人のお友達は、皆英語のテレビ番組(吹替なし)を見ていることに気が付きました。例えば、小学生ですと英語の子供番組(当時はDJ KAT等)、中学生から高校生ですとMTVが人気でした。オランダ人のお友達の多くは、テレビで英語を学んでいると口をそろえて言っていました。実際、そういった番組は特別な契約をするまでもなくテレビをつけると、無理のない時間帯で放送されていました。その後、オランダ以外のヨーロッパの国々(北欧等)に住んでいた時、同様な現象が起こっていました。

英語のテレビは、海外の文化を知るという意味ではとても大きな役割を果たしますし、リスニング力もつきます。また、知らない間にテレビで話している表現方法が口から出てくることもあります。なにより、自分の好みにあった番組を見つけることができると、例えば毎日朝30分など、苦にならずに自分の生活に英語を取り入れることができます。残念ながら、日本のテレビでは吹替なしの英語番組を見るためには特別に契約しないといけませんが、最近では衛星放送でお得なプランなど沢山ありますので、検討してみるのも良いかもしれません。アニメ、海外ドラマ、旅番組、歌番組、スポーツ、コメディ、トークショー、映画専門チャンネル、ネーチャー番組、ニュースなど様々なジャンルを英語で視聴できます。

また、移動時間や他の作業をしながら英語力強化を図ることができるのが、「ラジオ」です。最近では海外のインターネットラジオも簡単に視聴できるようになりました。海外のヒットチャートから、人生相談、著名人インタビュー、ニュースなど全て英語で聞くことができます。一番入りやすいのは、歌番組かもしれません。

【リーディング対策】洋書を読んでみよう!

読書は好きですか?
私は、もともと読書家ではありませんでしたが、子供を育てるようになってから本を沢山読むようになりました。子供と一緒に本の世界を楽しむことができることに、改めて幸せを感じています。本には自分が知らなかった世界が広がっていて、素晴らしい作品と出会うと時間を忘れて読みふけってしまいます。

洋書を読み始める時に一番大事になってくることは、自分の興味がある分野であること(もしくは好きな作家)と現在の自分の英語力に見合った本の見つけてくることです。海外の小学校では、毎日子供が本を購入するシステムがあります。参考までに、小学校で案内されている出版社のリンクを以下につけておきます。

Scholastic Children’s Books – Scholastic Shop

上記のサイトで年齢にあったお勧め本がわかりますので、興味のある本を見つけたり、またあえて自分の年齢よりも上だったり、下だったりする本を探してみて、どのくらいの英語力で読めるか探ってみても良いかもしれません。

また、文部科学省が作成している資料の中で、英語検定試験とCEFRの関係を表した表がありますので、そちらも参考にしながら本を選んでも良いです。

各資格・検定試験とCEFRとの対照表 (mext.go.jp)

【洋書に触れる2020-2021】 | Knowledge Worker (maruzen.co.jp)

なお、TOEFLやIELTSでは、アカデミックな内容の質問が多く出てきます。洋書を読むのにある程度慣れてきたら、海外の小・中・高で利用されている教科書や参考書を読んでみるのも有効的な対策となります。ここで各科目の専門用語等も学ぶことができます。例えば、日本の学校で現在学んでいることを海外の教科書や参考書にはどのように書いてあるか見比べてみても面白いかもしれません。まずは、中学生向けの以下の科目シリーズはざっくり書いてあり、雰囲気をつかめる内容になっているので見てみてもよいかもしれません。

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また、更に海外大学での授業を想定しながら準備をしたいと思う方は、国際バカロレアで利用されている高校生向けの教科書も参考になるかもしれません。ただし、これらの教科書は高価なので、できるようであれば地域の図書館等で購入してもらったり、洋書を専門的においてある図書館などで取り寄せてもらうことができると良いですよね。

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【ライティング対策】ペンパルを作る!日記を書く!

ライティングが一番難しく、ネィティブチェックしてもらうのが確実です。また、日々のスペリング練習、文法練習、文章の構成、論理性など自分で勉強するのが一番難しいところとなると思います。これは、現在通っている学校の英語の先生と英語で交換日記をするとk、留学生の友達がいたらお手紙をお互いに書きあう、などが良いと思います。専門の塾へ通っても良いかもしれません。

自分の時間でできることは、今まで読んできた洋書や英字新聞・雑誌・コラムなどで好きな箇所があったら、毎日ノートに書き写すという方法もあります。正確な文章を書き写すことで、文章構成やスペリング、単語の使い方を学ぶことが多いです。また、英語を書く習慣づけとして、できる時に英語で日記をつけてみるのも良いでしょう。

【スピーキング対策】英語+趣味/興味の輪を作る

スピーキング力の向上は、英語を話せる仲の良いお友達(日本人でもOKです。)がいたら本当に早く上達します。お互いは、英語しか話せないと仮定して、「いつも話すときは英語で話す」という習慣にします。日本語を使わずに意思の疎通をしないといけないというのは、難しいですし、根気のいることではありますが、このような環境を作ることで「仮想の留学体験」ができます。その時に楽しい体験をお互い共有できると継続しやすいです。

例えば、学校で英語クラブを作ってみる。そこでは、日本語は使わずに英語だけで意思疎通をする工夫をみんなで考えるとします。毎回、皆が楽しめることを英語で一緒にしてみましょう。例えば、それぞれのお勧めの洋書紹介やビブリオバトルを英語版でやってみうとか、皆で英語の劇を書いてみて、それを演じてみるとか、洋楽バンドを結成する、一緒にフリーマーケットに参加する、一緒に毎日散歩をする、などなんでも良いのですが、好きなことが似ている人たちが集まり、英語でそれをやってみる、という機会を作れば楽しく長続きしやすいです。

英語の勉強は、「勉強」とうい形で気負わず、日々の生活の中で自分の興味に近いところを英語とつなげて習慣づけする方法がお勧めです。

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